製作していて思うこと

ハンドメイドとはちょっと逸れた内容の記事を書きます。


本庶佑さんがノーベル賞を受賞されましたね。

今朝、そのニュースを視界の端っこで見ていたとき、本庶さんの過去インタビュー映像が流れました。

「基礎研究というのは無駄なんですよ」という発言をされていました。

基礎研究は無駄だけど、その無駄の積み重ねの上に有効な研究、有効な結果が出現するという趣旨のお話でした。


ああ、本当にそうだなと思うんですよ。


以前、そらいろさんのイベント時、小さなさんさ太鼓を作っていらっしゃるおじさんと立ち話をしたときもそんな話をしました。

「試行錯誤の連続だよね」「本当、そうですね」と。

その試行錯誤の期間というのは、無駄な作業です。

満足のいく作品ができず、時間ばかりが経過するのですから。


何かを生み出すっていうのは、ジャンルを問わず、そういう作業の積み重ねなんですね。

生み出される論文や作品は、その膨大な無駄作業の上に成り立つ氷山の一角でしかないのだ、と。


お洋服を1つのデザインつくるとして。


それを形にするために型紙起こし→裁断→仮縫いして形になってもうまく形になっていなければ、それをまた修正して型紙起こしから繰り返します。

この一連の作業は、少なくとも2、3日くらいかかるんですね。

作品によってはもっとかかります。


形になれば、それをサイズ展開します。

大人サイズを子供サイズに落とし込み、それを100~120サイズまで展開して型紙起こし→裁断……と続いていきます。

子供と大人は体のバランスが大きく異なるため、やはりきれいな形になるまで何度も繰り返します。


こうして何週間もかけて納得のいく形に仕上がると、ようやく作品として裁断→縫製していくわけです。


この何週間もかけた前段の部分が、いわゆる本庶さんのおっしゃる「無駄」の部分です。

時間ばかりかかって、ひとつの成果品も生まれない。

これは、刺繍でもタティングレースでも同じです。


でも、この無駄がなければ、月の頬の作品は生まれません。

一見、何も生産性がなくて、まるで前に進んでいるように思えなくて、カワイイものを作っているはずなのに、作業場からはカワイイの「カ」の字も見えてこない。

この「無駄」がとても大切なのだと、しみじみ思った、というお話です。


日々是精進。


約2週間後には、新たなイベント出展が待ち構えています。

それまでまた頑張ります。

HANDMADE 月の頬

handmade brand 布小物・親子服・アクセサリー etc... クロスステッチ・タティングレース etc...

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